6月2日にマルガサリによる木津川ワヤンの制作が始まりました。名づけて「木津川ワヤン スタートアップ」。その中身は「ガムラン・ミニコンサート」「影と遊ぼう」「音と遊ぼう」の3部構成。マルガサリが演奏するだけではなく、会場に来ていただいた皆さんにも参加できる内容となりました。
会場は恭仁小学校の素敵な木造の講堂。小学校の木造講堂は京都府下でも恭仁小学校だけだそうです。文化財級ですね。こういう木造建築にガムランの響きはぴったり。音はふんわりと高い講堂の天井の方にのぼってゆきます。
午後1時30分の開場から、お客さんは「ぞくぞくと」じゃなく、「ちらりほらり」来てくださいました。この「ちらりほらり」という感じが、きっと恭仁小のある瓶原(みかのはら)地区の雰囲気なんでしょうね。午後2時にコンサートが始まってからも、人は増え続け、最大30人くらいになりました!
ガムランは3曲を演奏。3曲目は「チャンクレ」という舞踊で、インドネシア・ジャワ島の舞踊家であるウィヤンタリさんが踊ってくれました。見ていた子どもさんが、踊りが気に入ったのか、ウィヤンタリさんを真似て踊るものですから、みなさん微笑。
「影と遊ぼう」では、影絵芝居のスクリーンをセットして、人の姿を映したり、仮面をかぶった人にライトをあてて講堂の壁や天井などに影をつくったりして、「影」を意識してもらいました。そしていよいよオリジナル影絵を上演。瓶原を題材にした短いものですが、ふだん影絵芝居を見慣れていないお客さんには珍しかったようです。すごく集中して見ていただきました。11月の本公演のときには、ワークショップに参加するみなさんと一緒に台本をゼロから考え、ガムランの演奏を習得したり、影絵人形を作ったりして、ワヤン(影絵芝居)をつくってゆきます。
そして最後の「音と遊ぼう」では、指揮者の体の動きに合わせて即興的にガムランの音を出す遊びをお客さんと一緒にしました。ガムランの大半は打楽器ですから音は簡単に出ます。つまり垣根が低い。ガムランという「庭」に入ったら、奥はずんずん深く広がっていますが、まずは入ってもらいたと思い、このワークショプを企画しました。幸い「音と遊ぼう」は大いに盛り上がり、あっという間に終演の3時30分を迎えました。その後も、みなさん名残惜しそうにガムラン楽器に触れておられました。
さて、これから瓶原地区を拠点として計30回近いワークショップを開催して、作品をつくってゆきます。いつでも参加可能ですので、ぜひお越しください。待っています!
次回のワークショップ日時:
7月8日 13:00〜 瓶原公民館にて
木津川アート ホームページ
http://www.kizugawa-art.com
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