この音楽祭は2日間(2019年3月1~2日)にわたって行われ、マルガサリは第2日の「ガムラン宇宙ミーティング」に出演しました。

 この音楽祭は作曲家の三輪眞弘氏、音響・映像作家の久保田テツ氏、ピアニストの中川賢一氏がプログラムディレクターとなって実施され、現代のアクティブな音楽シーンを映し出すものでした。
「ガムラン宇宙ミーティング」のプログラムは、ジャワ古典曲、野村誠『ルー・ハリソンへのオマージュ』、三輪眞弘『
IAMAS校歌』、OMIDE『宇宙ガムラン第1番、第4番』というものです。

 マルガサリはジャワ古典曲の『グンディン・シリン』と『ラドラン・パンクル』を演奏しました。
特に『グンディン・シリン』はなかなか素晴らしい曲だなぁと感じながら演奏しました。
 
 野村誠作品はバリガムランとヴァイオリンという不思議な組み合わせですが、バリガムランに引きずられないようなヴァイオリンパートをという野村さんの言葉通り、とても緻密に楽譜が書かれているものでした。
 
 3番目の『
IAMAS校歌』はマルガサリの出番。これは、7人の奏者の前に、ボナンという楽器が2個ずつ置かれた、超小編成の作品なのですが、あるルールに従って演奏をしていきます。ところが、このルールが、けっこうミスを誘発するように出来ていて、リハーサルで完璧に出来たところが本番ではうまくいかなかったりと、うーん、自己採点は厳しいものになりました。
4番目のプログラムは、釜ヶ崎芸術大学という自律的な学び合いプログラムの中で生まれてきたOMOIDEというグループによる演奏。実は、マルガサリのメンバー中川真が講師として活動の支援をしています。4年前より『宇宙ガムラン』という組曲の創作を開始し、この日には第4番の初演が果たされました。芸術大学を主宰するココルームの代表の上田假奈代さんが即興で詩を朗読。釜ヶ崎らしい多様で開放的なパフォーマンスに、聴衆もいつしか呑み込まれていきました。 
 

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