マルガサリメンバーは2025年8月17日から23日までジョグジャカルタに滞在し、
インドネシア芸術大学ジョグジャカルタ校(
ISI)での集中研修、
故シスワディ(
Siswadi)先生のお墓参り、スボウォ(Subowo)さんのスタジオと村の訪問、
ウィボウォ(
Wibowo)さんのスタジオ訪問、ISIでのコンサートという、
欲張りなスケジュールに挑戦しました。

背景にあるのはマルガサリとISIとの20年以上にわたる関係で、
ISIの教員を何度も私たちのスタジオ「スペース天」に招き、
研修を受けたり、コンサートをしたりを繰り返し、
そのコラボレーションの一つの頂点が、
2008年の『桃太郎』のインドネシア縦断ツアーでした。
その後も連携は続きましたが、
2020年のコロナ禍で休息。
そして
2023年にはISI出身のウィボウォさんに楽器の調律をお願いし、
2025年3月には即興性で名高いスボウォさんを招き、
大阪市住之江区北加賀屋のクリエイティブ・センター大阪にて、
シアトリカルな音楽作品の世界初演をしました。
今回のジョグジャカルタ行きは、さらに歩みを一つ進めるものです。

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【演奏トレーニング】

ほぼ毎日、朝3時間、午後3時間の特訓を受けました。
京都府木津川市のグダンパナスのメンバー4名も参加、
総勢9名がそれぞれの楽器に散り、個人レッスンを受けつつ、
合奏を繰り返すという、個人と合奏を
往還する毎日。
ISIからはRaharjaSutrisniTri SuhatminiAgus SusenoMarusudiAji Nugrohoといった先生方が
熱心に教えてくださいました。

日本には何度も来られている方々です。
学ぶメンバーの進度が異なるという背景のもと、絶妙な楽曲選びから始まって、
演奏には先生方も加わっていただける贅沢な毎日でした。
動画:練習の様子(karawitanisiyogyakarta)

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【各地訪問】

パシスのお墓訪問
マルガサリの発足からずっと関わっていただいたシスワディ先生(パシスと呼んでます)が
2022年5月にガンのために亡くなりました。
直後に私たちはスペース天にて追悼コンサートをして、毎年続けているのですが、
今回、ようやくお墓参りが実現しました。
自動車専用道ができたために引越しされた新しい家にはガムランが相変わらず置かれ、
地域の方々の練習の場所となっているようです。
パシスに習ったトゥルラレを、奥さんも加わって演奏。メンバーの中には涙を流している人も。
お墓は少し離れた畑が広がる中にあり、大勢でお墓を囲み、風のそよぎの音を聴きました。


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ボウォさんの村を訪問
これは驚くべき時間でした。
村に近づくと、何やらザワザワという声が聞こえてきました。
そして私たちの車が近づくと、大勢の人が待ち受けているではありませんか。
今日はお祭りでもあるのかなと思ったぐらいで、私たちの到着を歓迎してくれたのです。
子供達のガムランの演奏、そして村長さんの挨拶。
私たちもいくつかの曲を演奏しました。
嬉しかったのは、アユンアユン、パンクルといった舞踊曲で、
村の女性が「じゃあ、踊るわね〜」みたいなノリで、いきなり踊ってくれたことです。
盛り上がりました。それから、ボウォさんが教えてくれたタントリポロという、
スピリチュアルな歌もまた村の方々が唱和してくれました。
この自然に皆が溶け合ってゆく感じ、まさにジャワあるあるです。
ボウォさんが力を入れている子供から高校生までのダンスも見せてくれました。


https://www.facebook.com/reel/1275501244057339

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その後、夕食は田んぼの中にあるレストランです。
3月の北加賀屋公演に絵画で参加してくれたティアンさん家族が経営していて、
この村の文化再興に取り組んでいるとのこと。
ここでも小さなガムランアンサンブル(チョケアン)があり、マルガサリメンバーも参加。
行く先々で演奏するという嬉しい体験でした。ディナーは美味しかったですよ。



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ウィボウォさんのスタジオ訪問
今回のジョグジャカルタ滞在のホテルから、
歩いて行けるところにウィボウォさんのスタジオがあります。
行くと、ダンサーの佐久間新さん、7月に「足裏ガムラン」で共演した林晃世さんたちがいました。
ボウォさんもやってきて、翌日のコンサートのリハーサルをしました。
新しいですが、さすがにいい音のする楽器でした。


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【ISIジョグジャでのコンサート】

822日、つまり帰国する前夜にコンサートをしました。

前半はジャワの古典。
トゥルラレ、ランガム・ギンピ、パムラルシ、舞踊アユンアユンというプログラムです。
プンドポではなく、シアター型アリーナでの公演。
9名では到底足りないので、先生方に入っていただいたのですが、
全員による豊麗なサウンドに包まれた瞬間はゾクゾクものでした。
これはいくら多勢でやっても、日本では味わえない瞬間ですね。感動で半泣きです。
後半は、マルガサリの実験的なチャレンジを聴いていただく時間に。
釜ヶ崎発祥の『宇宙ガムラン』第1章。
そして北加賀屋で上演したボウォさんの作品の短縮バージョン。
ボウォさんと友人、それからなんと林晃世さんもダンスに加わりました。
果たしてジョグジャカルタの皆さんはどう思ったのか分かりませんが、
拍手の中に掛け声も混ざっていたので、何かは届いたのだと思います。
画像:コンサートの様子(karawitanisiyogyakarta)

夜は更け、ホテルに帰ってから味わう、じんわりとした充足感。
本当に来てよかったなぁと思う瞬間でした。

 

 

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5日間の必死の練習成果のコンサート前。
力を蓄えて集中、緊張、演奏の楽しみ、それと少しの不安。
メンバーのそれぞれの気持ちが入り混じった時間もいい思い出です。

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